天界と現世を独特に表現した
エル・グレコ最高傑作が飾られる教会
エル・グレコによって描かれた最高傑作「オルガス伯爵の埋葬」はサント・トメ教会のために描かれ、現在も教会の展示玄関口の右側にこの絵だけが展示されています。
描かれているのは、トレドのオルガス伯爵が埋葬されるシーン。上方に神の天界を、下方に埋葬を表現した現世を印象的に描き、上下分割されたものになっています。参列者の中に描かれている、グレコ本人も必見。14世紀に建てられた教会はあまり大きくありませんが、グレコの大きな絵の存在感で訪れる人を圧倒しています。
© Parroquia de Santo Tome. Toledo. Espana.
エル・グレコ El Greco
1541年 - 1614年4月7日
ギリシア生まれ。当時の権力者であったフェリペ二世の支持を得られず宮廷画家への道は閉ざされるが、揺らめく炎のような人体や、超現実的な色彩表現などの独自性は、宗教関係者や知識人からは圧倒的な支持を得た。20世紀初頭、印象派の画家達やピカソらによって再評価された。
サント・トメ教会
Iglesia de Santo Tomé
- 住所
- Plaza del Conde 4 s/n, Toledo 45002
- TEL
- +34-925-256-098