分野を越えた美術作品を所蔵し、
訪問者に幅広い想像力の広がりを提案
現国王のカルロス1世がギリシアから迎えた王妃ソフィアにちなんで名称が付けられ、その昔、カルロス3世(1716〜1788年)がサバティーニに建てさせた病院を美術館に改装しました。モダニズム、キュビズム、シュルレアリスムなどの絵画、彫刻をはじめ、映画、写真など様々な分野の近代・現代スペインの芸術作品を所蔵する美術館として、常設展示も人気があります。
美術館入り口には大きな彫刻のオブジェがあり、図書館やカフェ、ミュージアムショップなども彫刻のある広場を囲むように配置されています。
プラド美術館から徒歩でアクセスできるので、美術館巡りにも最適です。ピカソ作「青衣の女」「ゲルニカ」、ダリ作「後ろ向きに座る女」、ミロ作「カタツムリ、女、花、星」など有名作品が展示されています。
© Museo Nacional del Prado
プラド美術館で出会える傑作たち
© Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía
パブロ・ピカソ作
「ゲルニカ」[Guernika](1937)
1937年の作品で縦3.5m、横7.8mの大作。スペイン内戦で小都市ゲルニカがフランコ将軍を支援するナチスによって空爆を受けたことに反応し、愛する祖国の惨禍を闘牛に象徴し、あえて黒・白・灰という色調で描き不条理と悲劇を訴えました。
© Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía
パブロ・ピカソ作
「青衣の女」[ Mujer en Azul ](1901)
ピカソの苦悩が青い色調とともに哀愁を漂わす<青の時代>初期の作品。1901~04年までのピカソの作風を通称<青の時代>と呼んでいます。
© Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofíao
サルバドール・ダリ作
「後ろ向きに座る女」[ Muchacha de Espaldas ](1925)
1925年、ダリが初めて開催した個展で発表し、ピカソが絶賛したと伝えられている作品の中の1枚。
© Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía
ジョアン・ミロ作
「カタツムリ、女、花、星」[ Caracol, mujer, flor, estrella ](1934)
抽象的で自由奔放な表現が特徴。「カタツムリ、女、花、星」でも具象表現ではなく、ミロ独特の視点で対象物を描いているのが印象的。
国立ソフィア王妃芸術センター
Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía
- 住所
- Santa Isabel, 52 28012 Madrid
- TEL
- +34-914-67-50-62