王宮(ホーフブルク)Hofburg
オーストリアに君臨した名門ハプスブルク家の居城。広大な敷地には新旧の王宮をはじめとした数々の建築物群や図書館、美しい庭園、スペイン式乗馬学校を見ることができます。旧王宮内には皇帝が執務を行なった部屋や、エリザベートの部屋も保存されており、新王宮は民俗博物館や武器・楽器博物館になっています。収蔵されている膨大な美術コレクションも見逃せません。
- 住所
- Hofburg, 1010 Wien
音楽の都ウィーン。名門ハプスブルグ家が君臨したこの街には、今も宮廷文化の香りが濃く残っています。シェーンブルン宮殿をはじめ、マリア・テレジアやシシー(エリザベート)縁の地を、そしてモーツァルトなどの芸術家たちの足跡を辿るひと時を。また、王家にも愛された伝統的なウィーン菓子や陶磁器なども、ゆったりと堪能できます。
sightseeing観光スポット
オーストリアに君臨した名門ハプスブルク家の居城。広大な敷地には新旧の王宮をはじめとした数々の建築物群や図書館、美しい庭園、スペイン式乗馬学校を見ることができます。旧王宮内には皇帝が執務を行なった部屋や、エリザベートの部屋も保存されており、新王宮は民俗博物館や武器・楽器博物館になっています。収蔵されている膨大な美術コレクションも見逃せません。
世界遺産にも登録されているハプスブルク家の離宮です。テレジア・イエローをした美しい宮殿の前には、フランス式の優雅な庭園が広がっています。後にフランス王妃となるマリー・アントワネットもこの宮殿で育ち、モーツァルトも御前演奏を行いました。また内部にはエリザベート縁の部屋も残っています。現在は一部が公開され、ガイドツアーなども行われています。
ベルヴェデーレとは「美しい眺め」という意味。17世紀、ハプスブルグ家の総司令官であり、オスマン・トルコ軍を撃退したフランス貴族、オイゲン公が建てた離宮です。迎賓館だった上宮、オイゲン公が住んだ下宮ともに現在は美術館になっており、クリムトなどの作品が収蔵されています。大きな池のある庭園も美しく、オイゲン公の紋章の装飾なども見ることができます。
その名を世界に知られる、楽都ウィーンのオペラの殿堂です。創設されたのは1869年。オリジナル部分は今でも保存され、ルネサンス様式の壮麗な建物の内外部には、当時の一流芸術家たちによる絵画や彫刻が見られます。モーツァルトの「魔笛」の場面を描いたフレスコ画など、いずれも一見の価値ありです。今でもオペラを上演しているほか、公演のない7月・8月には、不定期に内部のガイドツアーも行われています。
18世紀に始まったウィーン最大の食品市場。青果、生肉、シーフード、パン、チーズなどがずらりと並び、見ているだけでお腹が鳴りそう。また、スタンディングで楽しめる惣菜店や、4つのレストランもあり、ギリシャやトルコ、日本などの味も楽しめます。月曜から土曜までオープンしていますが、すぐ近くでのみの市が開かれる土曜日に訪れるのがおすすめです。
shopおすすめショップ
四季が楽しめるモダン・ウィーンスタイルのキュイジーヌ
美しい公園の中、リラクゼーションのひとときを送りながら極上の料理が堪能できるレストランです。ウィーンの伝統料理のエッセンスを受け継ぎつつ、若手のシェフが現代のモードに合わせてクリエイトするメニューの数々。よい食材をふんだんに使い、独創的な料理を生み出しています。その味とアイデアは常にウィーンのグルマン達の話題をさらうほど。また、経営するオーナーファミリーの「オリジナリティー溢れる食を楽しんでもらいたい」という思いから、自家農場からのチーズや乳製品などを、専門のコーナーで紹介しています。クラシックな室内のレストランは月曜から金曜日までの営業。公園内に流れるウィーン川に沿ったモダンなカフェでは、レストランと同じメニューが土日でも楽しめます。
ベルヴェデーレ宮殿近くにある
地ビールと伝統料理のビアレストラン
ベルヴェデーレ宮殿敷地に隣接されたビアレストランです。自家製生ビールは独自の製造方法で、添加物を使わない生ビールを提供しています。入り口を入ると心地いい中庭のテラス席があり、1階と地下1階ではウィーンの伝統料理もビールとともに楽しめます。ユニークなのは地下1階で、まるで昔のビールの醸造樽貯蔵庫のようなインテリアです。ソーセージ各種、肉料理やサラダなどメニューも豊富で、オリジナル地ビールの種類も多数。いつも常連客や欧米からの旅行客で賑わっているので、予約を取ることをおすすめします。
数々の芸術家の足跡が刻まれたアートサロンカフェ
ペスト祈念像の近くの路地を入ると小さな看板が目に入ります。それがウィーンの歴史を刻み込むカフェ・ハヴェルカです。ここを訪れたアーティストは多数。ヘンリー・ミラーやカフカなども通ったといいます。その時代ごとのアーティスト達に愛されてきたカフェは、誰もが心和む懐かしさを感じさせてくれます。カフェ壁面には19世紀末に起きたドイツ圏内の芸術活動「ユーゲント・シュティール(フランスでのアールヌーヴォーのような言葉)」のアーティストの作品の数々が飾られ、インテリアは往時のまま。禁煙の多くなった現代には貴重な愛煙家のカフェとしても知られています。
世界中で愛されるトルテ。
職人の芸術技を鑑賞しながらスイーツを堪能
ハプスブルグ家の紋章を現在でも使用する、ウィーン宮廷御用達菓子司のデメル。うっとりするような味わいのトルテやクッキー、チョコレートは、創業から200年以上経った今も世界中の人々から愛されています。なかでも本場で味わいたいのが、ウィーンを代表するお菓子のザッハートルテや、3代目女主人アンナ・デメルの名を冠し、フランツ・ヨーゼフ1世からもこよなく愛されたというアンナトルテ。とくにアンナトルテはヘーゼルナッツとオレンジピールの香りがほどよく効いた逸品です。その他、職人技によって世に出た独創的なトルテの数々は訪れる人々を飽きさせません。カフェコーナーではケーキ工房を見ながら食べられます。デメルの歴史がわかる小さなミュージアムがあり、ケーキのデザインのデッサンを見ることも可能。手作りチョコのお持ち帰りもぜひ。
玉手箱の中に宝石のようなチョコレートが並ぶ
20世紀初めにできたウィーン工房の当時のデザイナー達が、この店のパッケージデザインを担当。家具のような美しいパッケージの中に、手作りの上質のチョコレートがぎっしり詰まっています。その愛らしさに食べるのがちょっともったいなくなりそうですが、ひと口食べればもうひと口と、ついハマるおいしさ。小粒のチョコレートをスプーンで入れくれる小さな缶入りもあるので、お土産にいいかもしれません。購入に際してはまずはお好みのパッケージを選んでから、スタッフにチョコレートを詰めてもらいます。ただしスタッフも人数が少なく手作業なので、時間の余裕をもって訪れましょう。ちなみにショップのインテリアもウィーン工房によるもので、機能的な木製展示棚はグスタフ・クリムトが手がけたものだとか…。
芸術家に愛されたウィーンを代表する歴史的なカフェ
18世紀末の常連客のひとり、作家ペーター・アルテンベルクの等身大の人形が入り口付近のテーブルにあり、まるで当時にタイムスリップしたような錯覚に。そんなここは、昔ながらの歴史あるカフェのひとつで、1876年のオープンから常にアーティストたちに愛されてきました。かの皇帝フランツ・ヨーゼフの好んだパンケーキでも広く知られています。ケーキやトルテの他、朝を中心にフルーツを使ったパティスリーも販売され人気です。昼間は日替わりのビジネスランチがあり、幅広い層が訪れます。もちろんランチの後には極上のデザートをお忘れなく。店内のケーキコーナーで、実際に見ながら選ぶこともできます。
ウィーン菓子を代表するザッハートルテ発祥のカフェ
オペラハウスの近くにあるホテル・ザッハーのカフェ。その名から分かる通り、ウィーン風チョコレートケーキのザッハートルテ発祥の地です。歴史的な建造物を改装し、インテリアはさらに優雅さを増しました。ザッハートルテを食べるときは、新鮮な甘味のない生クリームと一緒に味わうのが本場流。この生クリームと一緒にいただくと甘さをあまり感じずトルテ本来の味を楽しむことができます。もちろんザッハートルテ以外にも素敵なデザートがいっぱい。伝統的なトルテから現代風のアレンジがされたウィーン菓子まで楽しむことができます。レストランもあり、お土産コーナーではバリエーション豊かなトルテを購入できます。
幅広いケーキのバリエーションが女性からの人気の秘訣
王室御用達の老舗に与えられる称号「K.u.K,(カー・ウント・カー)」を持つカフェ・コンディトライです。創業は1840年。ベーカリーからスタートし、オーストリアの歴史とともに歩んできました。ケルントナー通りに面し、伝統的なウィーンのお菓子を思う存分堪能できます。1階と2階のカフェでお茶をする際にも、ケーキをショーケースで見ながら選べるので、ついつい目移りしてしまうことも。トルテやフルーツケーキのほか、色彩の鮮やかな小さなデザートケーキも、その愛らしさからウィーンっ子から人気を呼んでいます。しかもカロリー控えめのケーキも用意しているので女性も安心。ひとりで本でも読みながらゆったりとケーキとコーヒーを楽しむウィーン女性の姿も見られます。そんなケーキの上品な甘さを引き立てるのはブラックのコーヒー(シュヴァルツ)がおすすめです。