Düsseldorf デュッセルドルフ

多くの芸術家を輩出し続ける
ライン川有数の美しい都

シューマン、メンデルスゾーンなどの芸術家たちゆかりの芸術と文化の街です。今も昔も変わらずライン川がゆったりと流れ、伝統の中にモダンさと都会性を併せ持ちます。日本企業も多く進出し欧州でも有数の経済圏を築く一方、芸術も盛んで電子音楽のクラフトワークもこの街で生まれました。デュッセルドルフ芸術アカデミーからは多くの芸術家を輩出しています。また瀟洒なショップから一流ブランドのブティックも多く、世界でトップクラスの洗練されたショッピングを楽しむこともできます。

sightseeing観光スポット

旧市街
旧市街Altstadt

中世の面影を今にとどめる旧市街「アルトシュタット」。美しいバロック教会の聖アンドレアス、音楽家ハインリッヒ・ハイネの生家、13世紀に建立された聖ランベルトゥス教会などが時の重みを感じさせ、シュナイダー・ヴィッベルガッセの仕掛け時計が優雅に時を告げます。そんなアルトシュタットですが一方で、260軒以上のレストランやバー、クラブなどが軒を連ねる「世界一長いバーカウンター」としても名をはせています。街の南側には常設市場(日曜定休)のカールスプラッツがあり、新鮮な野菜、魚介、お菓子などを見ることができます。そんな街をふらっと歩きながらチョコレートやチーズを買ったり、できたてのアルトビールに喉をうるおしつつ、地元っ子気分を味わってみてはいかがでしょう?

WEB
http://www.duesseldorf-altstadt.de
ツァイル通り
K20州立美術館 / K21州立美術館K20 Kunstsammlung / 21 STÄNDEHAUS

デュッセルドルフにはノルトライン・ヴェストファーレン州の2つの州立美術館があります。そのひとつK20州立美術館は、20世紀の作品を展示しています。ピカソやパウル・クレーなど西欧とアメリカの絵画を中心に優れたモダンアートをコレクション。新古典主義、ファービズム、ダダイズムなどの作品を豊富に見ることができます。もうひとつのK21州立美術館は2002年にオープンしたコンテンポラリーな国際アートの美術館。70年代後半から現在までの作品を展示しています。建物は元州議会議事堂をリノベーションして使用。目の前の水辺も心地いい空間となっています。2つの美術館の間はシャトルバスが走っています。

K20州立美術館

住所
Grabbeplatz 5
TEL
+49 211 838 1204

K21州立美術館

住所
Ständehausstraße 1
TEL
+49 211 838 1204
メディエンハーフェン
メディエンハーフェンMedienHafen

クリエイターや若者たちに人気のエリアがメディエンハーフェンです。世界的に著名な建築家たちが手掛けた建造物が並ぶ様は、まさに現代建築の見本市。上階がせり出しているビルや、外壁にオブジェがいっぱい張り付いた建物など、それらのユニークさは建築ファンならずともたっぷりと楽しめます。なかでも目を引くのが、アメリカの人気建築家フランク・O・ゲーリー作の3つのアシンメトリーのビル。とても摩訶不思議な形をしていますが、メディエンハーフェンのランドマークとなっています。メディエンハーフェンにはおしゃれなカフェやレストランも集っているので、ティータイムやディナータイムをここで送るのもおすすめです。ライン川沿いにあり、リバーサイドの雰囲気をたっぷりと味わうことができます。

WEB
http://www.medienhafen.de
ラインタワー
ラインタワーRheinturm

ライン川沿いにそびえる1982年に建設された電波塔です。高さは234.20m。展望台は地上164.50mと168mの2カ所にあり、晴れていればライン川が流れる市内はもちろん、郊外の街々やケルンのケルン大聖堂あたりまで望むことができます。また、168mのところにバー&ラウンジ、172.50mのところに1時間で1周する回転展望レストランがあり、爽快なスカイラインや美しい夜景を見ながらお茶や食事が楽しめます。いずれのフロアも窓ガラスが斜めになっているため、足元のはるか下まで見ることができて思わずドキドキ。また、夜には10進法時計が小窓で発光し、時を教えてくれます。最寄駅は市電のStadttorです。

住所
Stromstraße 20
TEL
+49 211 863 2000(レストラン)
WEB
http://www.kunstsammlung.de
ライン河畔の遊歩道
ライン河畔の遊歩道

スイスアルプスに始まりヨーロッパをとうとうと流れるライン川。全長1233㎞のうち半分以上の698㎞がドイツを流れています。河畔には風情豊かな街々がありますが、なかでも美しいと言われるのがデュッセルドルフです。街の南北を流れるライン川の川沿いにある広々とした2㎞の石畳の遊歩道は、プラタナス並木が爽やかさを与えてくれるうってつけの散歩コース。ラインタワー、メディエンハーフェンなどデュッセルドルフを代表する建物を間近に見ることができます。カフェでコーヒーやアルトビールなどを味わいつつ、晴れた日の夕方や休日に憩う、市民の姿を眺めるのもたのしいもの。またここから眺める夕日はとてもロマンチックで、定番のデートスポットにもなっています。

ベンラート城
ベンラート城Schloss Benrath

デュッセルドルフ南部に位置する後期ロココ様式の城です。おとぎの国の邸宅のような建物は、ピンクの外壁と窓枠や屋根の優雅なレリーフがとても印象的。18世紀末に選帝侯カール・テオドール(1724~1799年)の離宮、狩猟用別荘として建設されました。60万㎡もある美しい庭園には菜園もあり、イギリスやフランスなどの影響を見ることもできます。本館「コール・ド・ロッジ」の豪華なフランス家具や陶器などが調度された城内は、ガイドツアーで見学することができます。また東翼には「ヨーロッパ造園博物館」、西翼には「自然博物館」があります。場所はデュッセルドルフ中央駅から約10分のベンラート城から下車。そこからだいたい徒歩10分ほどで到着します。

住所
Benrather Schloßallee 100-106
WEB
http://www.schloss-benrath.de

shopおすすめショップ

老舗ドイツ料理
ツム・シフヒェン
ツム・シフヒェンZum Schiffchen

ナポレオンも訪れた老舗レストラン

創業1628年の老舗のレストランは、勝利のパレードの際にナポレオンが部下とともに訪れた席が残る、デュッセルドルフの歴史をいまに伝える観光スポットでもあります。ほかにもハインリッヒ・ハイネなどの著名人が常連客として名前を連ねています。創業当時、港に近かったため「ツム・シフヒェン(小船亭)」と名付けられた店には、船の絵や模型などが飾られ、居酒屋風の気さくな雰囲気。お薦めメニューは、店名を冠するボリュームたっぷりの豚もも肉丸焼き「シュヴァイネハクセ」 。ソーセージを盛り合わせた「メツカーズ・ライプゲリヒト(肉屋さんの大好物)」を頼んでシェアすれば、色々な味が楽しめます。併設の醸造所で作られる名物のアルトビールで、いただきます!

住所
Hafenstr.5, 40213 Düsseldorf
TEL
+49 02 11 / 13 24 21
WEB
http://www.brauerei-zum-schiffchen.de
ビアホール
ユーリゲ
ユーリゲUerige

地元民でにぎわう、アルトビール醸造所

「世界で最も長いバーカウンター」と言われるほど、居酒屋がひしめきあうデュッセルドルフ旧市街には、名物のアルトビールを飲ませる醸造所が5軒もあります。中でもひときわ賑わっているのが、この「ユーリゲ」。1862年から、ビール純粋令にしたがってコクのあるアルトビールを醸造し続けています。小さなドアを入ると、ビール樽をテーブルに一杯飲みの常連客たちが。奥には、ブルワリー併設のビアホールらしく、醸造桶を囲むようにテーブルが設置されています。ウェイターさんが次々とアルトビールを注ぎながら「うちのビールは街で最も苦みのあるアルトとして有名。茹でソーセージや「メットブレートヒェン(豚肉のタルタルをパンに乗せたもの)をおツマミにどうぞ!」と薦めてくれました。

住所
Berger Str.1, 40213 Düsseldorf
TEL
+49 211 8669 90
WEB
http://www.uerige.de
手作りケーキ
カフェ・ヒュフトゴールド
カフェ・ヒュフトゴールドCafe Hüftgold

街一番、絶品ケーキを食べに行こう!

雑貨店やアーティストのショップが立ち並ぶフリンガーン地区のメインストリート、アッカー通りにあるカフェ。2008年に28m2という小さなお店で営業を始めたところ、あっという間に大評判になり、すぐ店を拡張しなければならなかったという逸話もあるケーキ、その美味しさはお墨付きです。平日は8種類〜日曜日には30種類以上のケーキがガラスケースいっぱいに並びます。一番人気は、小麦粉を使わずにアーモンド粉とメレンゲで仕上げたリッチな味わいの「チョコ・デラックス」。焼き色が美味しそうなシュトロイゼルのケーキや、バター不使用でナッツがザクザクのキャロットケーキ、チーズケーキなど、どれも絶品。フリンガーン地区散策の合間に一息入れるのにぴったりです。

住所
Ackerstr.113, 40233 Düsseldorf
WEB
http://cafehueftgold.de/
ブティック
クライドザム
クライドザムkleidsam

注目の地区にある、かわいいブティック

人気急上昇中のウンタービルク地区にある小さなブティック。オーナーのサンドラ・ディンガさんは、15年前にベルリンからデュッセルドルフに移住。2004年にこの店をオープンさせました。「デュッセルドルフはファッション都市。大きな見本市も開催されるし、“ケー”通りには高級ブランドの路面店もずらりと揃っているけれど、若いデザイナーの洋服を扱っている店があまりなくて…」とサンドラさん。リーズナブル&カラフルをキーワードに、フランス・マルセイユ発の「SESSUN」やドイツの人気ブランド「blutgeschwister」、独特のプリントが印象的なデンマークの「beck söndergaard」など、デイリーに使える洋服、ファッション小物が手に入ります。

住所
Neusser Str. 123, 40219 Düsseldorf
TEL
+49 211 3033 860
WEB
http://www.kleidsam.eu/
文具・紙モノ雑貨
リキキ
リキキrikiki

若手デザイナーのアトリエ兼ショップ

アーティストや職人のアトリエやショップが数多く集まる、フリンガーン地区。2012年にオープンした、紙モノ専門のショップ「リキキ」も、グラフィックデザイナーのリキ・ステファニさんがオープンしたショップ兼アトリエです。学生時代からシルクスクリーンや活版印刷が好きだったというリキさん。ヴッパタールにある自分の工房で刷っているオリジナルデザインのポスターやカード、エコバッグなどのほか、ベルリンの小さな工房で作られている活版印刷のカードや、ブラシ付きの消しゴム、手綴じのノート…。どれも手作りの少量生産、一点ものばかり。シンプルなデザインのものが多いですが、配色や質感に配色や質感にリキさんのセンスが光る品揃えです。

住所
Hermannstraße36 40233Düsseldorf
TEL
+49 211 9421 1066
WEB
http://www.shop-rikiki.de
雑貨
ウンターハルトゥング・リープリングスシュトゥッケ
ウンターハルトゥング・
リープリングスシュトゥッケUnterhaltung Lieblingsstücke

「お気に入り」がきっと見つかる、雑貨店

フリンガーン地区でもだんとつ人気の雑貨屋さん。扱っているものは、洋服やアクセサリー、オリーブオイルやマスタードといった食品からキッチンウェアまで…とほんとうに幅広い。選ぶ基準はただひとつ「店名のとおり、私たち自身の“Lieblingsstück—お気に入り”のもの!」とオーナーのイルカさんは言います。洋服や食器などは北欧のものも多いですが、食べ物はドイツのものにこだわり、自分が美味しい、欲しいと思ったものだけを選んでいるそう。お洒落なドイツ発のガイドブックや料理本、雑誌やアートのカタログなど書籍のセレクトにも定評があります。本店はドルトムント、2年前にはハンブルクにも支店がオープして、好評を得ているそうです。

住所
Ackerstr.161, 40233 Düsseldorf
TEL
+49 211 7328 6473
WEB
http://www.unterhaltung-lieblingsstuecke.de
雑貨
ノインウントゼヒツィヒ・クアドラードメーター
ノインウントゼヒツィヒ・
クアドラードメーター69m²

69m²の店内にレトロなグッズがいっぱい

ヴィンテージの布を使い、オーナーのアレクサ・ミュラーさんが手作りするバッグや布小物と、アンティークの家具や雑貨も扱うコンセプトストア。オーナーのアレクサさんは、もともとは全く違う職業についていたそう。「子どもの頃から縫い物が大好きで、よく自分の洋服を縫っていたの。12年前、1970年代のティーコゼーをリサイクルしてバッグを縫って友だちに贈ったら、リクエストが殺到して…」蚤の市で売ってみたところ大好評で、2008年、ここに店を構えました。素材として60〜80年代のオリジナルの布や革を集めているうちに、ヴィンテージの家具や小物も増え、昨年からいまのスタイルに。レトロで暖かみのあるデザインに出会えるお店です。

住所
Lindenstr.186, 40233 Düsseldorf
TEL
+49 163 19 77 296
WEB
http://www.69m2.de

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