新市街Parte Nueva
ビルバオのアイデンティティは、いたるところに点在する建物や作品によって形成されています。いわゆるビルバオ効果は、工業都市をモダンで文化的な都市へと変貌させました。プリツカー賞を受賞したさまざまな建築家たちが、未来に目を向けるコスモポリタンな街の変貌に貢献してきたのです。
スペインの北部のバスク地方に位置する都市。スペイン有数の経済的中心地でもあります。ここには世界的に有名なグッゲンハイム美術館もあり、フランク・ゲーリーが設計した未来的な建物で、ビルバオのシンボルとなっています。また、歴史的な旧市街(カスコ・ビエホ)には、中世の趣を残す街並みや美味しいバスク料理を楽しめるバルが並んでいます。
sightseeing観光スポット
ビルバオのアイデンティティは、いたるところに点在する建物や作品によって形成されています。いわゆるビルバオ効果は、工業都市をモダンで文化的な都市へと変貌させました。プリツカー賞を受賞したさまざまな建築家たちが、未来に目を向けるコスモポリタンな街の変貌に貢献してきたのです。
ビルバオ最古の地区であるカスコ・ビエホ(または7つの通り:ソメラ、アルテカジェ、テンデリア、ベロスティカルレ、カルニセリア・ビエハ、バレンカジェ、バレンカジェ・バレナ)は、ビルバオの街の元々の核だった場所。ヌエバ広場、アリアガ劇場、ビデバリエータ図書館、ビルバオ証券取引所、ビルバオ=アチュリ駅、サンティアゴ大聖堂、サン・アントン教会、サン・ニコラス教会、サントス・フアネス教会などがあり、商業的にも強力で500もの店舗が立ち並んでいます。中でもリベラ市場はヨーロッパ最大の屋内食品市場です。1983年の洪水災害で旧市街は壊滅的な被害を受けましたが、その後再興し、ビルバオを代表する観光・商業エリアとして発展しました。カスコ・ビエホはビルバオの歴史と文化を象徴する場所であり、多くの観光客が訪れる魅力的なエリアです。
グラン・ビア・ドン・ディエゴ・ロペス・デ・ハロは、ビルバオの商業と金融の中心地であり、BBVA銀行、クチャバンク、ラボラル・クチャ、エル・コルテ・イングレス・デパートメント・ストア、ビスカイア県議会本部、ソタ・ビルディングなどのビルが立ち並んでいます。
1876年、建築家アチュカロと技術者アルゾラとホフマイヤーによって設計されました。円形広場とサグラード・コラソン広場の間は幅50メートル、長さ1.5キロ。中間地点の手前にあるフェデリコ・モユア広場は、ビルバオのエンサンチェ地区の中心で、チャバリ宮殿やホテル・カールトンがあります。
グッゲンハイム地区は、フェデリコ・モユア広場から徒歩で約15分ほどの位置にあり、街の新しいビジネスセンターであるイベルドローラ・タワーのある広場、エウスカディ広場へと続く通りで構成されています。この地区には、ファッション・デザイン・ショップ、様々なタイプの店舗やビジネスがありますが、特に多くのアート・ギャラリーや展示センター、アート・ブック・ショップ、ギフト・ショップ、アンティーク・ショップ、グッゲンハイム美術館ビルバオ、ファインアート美術館、サラ・レカルデ・アート・センターがあることで知られています。
ネルビオン川の右岸、カスコ・ビエホに隣接しています。1929年、現在のリベラ市場は、建築家ペドロ・デ・イスピズアによって造られました。コンクリートの建物は、当時としては非常に近代的で、機能的かつ記念碑的な存在となり、1983年の洪水被害後、再建され近代的な市場に変わりました。10,000平方メートルの建築面積を持つ、ヨーロッパ最大の屋内市営市場でギネスブックにも認定されています。内部には、生鮮食品を中心としたさまざまな商品の小売店が並び、地元の農家が生産した農産物を販売しています。
ビスカヤ橋は、世界初の金属製運搬橋であり、2006年に世界遺産に登録されました。ビルバオ川の両岸を結び、工業地帯と住宅街をつなぐ役割を果たしています。高さ45メートルの鉄橋からは素晴らしい景色を楽しむことができ、高所が苦手な人やドライバーはゴンドラで川を渡れます。周辺にはポルトゥガレーテやサントゥルツィの港、ゲッソのビーチなどもあり、観光が楽しめます。
※対岸への移動は、自販機でチケットを購入することもできますがBARIKも使用可能です。
ファン・コル・バレウが設計した、ゴツゴツとした多面ガラス貼りの奇抜な建築物。ガラスには空、街の建物が映り込みます。街中のクラシカルな建物と異なり現代的で目を奪われます。
6階建ての30万冊の所蔵を誇る2007年に開館した図書館。建物のガラスには様々な国の言語200言語がシルクスクリーンで書かれています。
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ピンチョ・モルーノが人気のお店
インダウチュ(Indautx)駅近くのバルやバスク料理店が集まるエリアにあります。エル・ピンチートは、名物ピンチョ・モルーノ(串焼き)が有名なピンチョスバルです。もちろん、その他のピンチョスも豊富に揃っています。
リラックスした空間で自慢のピンチョスを
ビルバオの中心部、地下鉄モユア駅Diputación出口からすぐのところにある、温かく心地よい雰囲気のバー。地元民や旅行者が集う活気ある出会いの場です。伝統的なピンチョスとモダンなピンチョスが揃い、ユニークな美食体験ができます。くつろいだ雰囲気の中、食事と楽しいひと時が過ごせます。ピンチョスの品揃えに加え、地元のワインからクラフトビール、クラシックなカクテルまで、様々なドリンクがあります。甘いものが好きな人は、自家製デザートもぜひお見逃しなく。
独創的なピンチョスが並ぶ人気店
伝統と革新が融合したこのバルで最も人気のあるピンチョスは、オックステールのコロッケ、ホタテとポテトのパン粉焼き、フォアとリンゴのグリル、ペドロ・ヒメネス産タラのピルピルソース添えで、すべて伝統的なバスク風家庭料理です。料理の器にもこだわりをもち、中にはサーディン(イワシ)の缶に入って提供しているメニューもあります。週末にはイカのリング揚げもメニューで出しています。
ピリ辛のマッシュルームのピンチョはビールと相性抜群
旧市街にある小さなバル。秘伝のスパイスを効かせた「チャンピス(マッシュルーム)」のグリルのおかげで、一躍有名になりました。焼きたて熱々のチャンピスはおかわりしたくなる美味しさです。旧市街の散策の途中で、立ち寄るのもおすすめ。名物をビールと一緒にぜひ味わってみては。
グッゲンハイム美術館にある人気ビストロ
美術館に併設されているビストロ。美術館に入らなくてもお店に行くことが可能です。ここは地元ビルバオの食材を使用して、地元の農業を支援しています。
また伝統的な料理を大切にしつつ、洗練され、進化した自由なスタイルの料理を提供し、カジュアルな美食体験を提供しています。
人気店なので、予約をすることをおすすめします。
美術鑑賞のひと休みに
店内のショーケースにはピンチョスがずらりと並んでいます。そのピンチョスやバスクチーズケーキなどを中2階の店内とテラスで美術館鑑賞の前後で小腹を満たすことができます。
美術館を利用しなくてもお店に入ることが可能です。席が空いていれば、予約の必要はありません。
バスク地方最古の職人のパティスリー
約200年の歴史を持ち、バスク地方最古の職人ベーカリーであるこの店は、「伝統的なビルバオ」というコンセプトで街のシンボルとなっています。19世紀には、アルフォンソ12世とマリア・クリスティーナ王妃が、賓客にチョコレートと砂糖菓子を献上するため、この店に依頼しスペイン王室御用達になりました。20世紀には、アルフォンソ13世とヴィクトリア女王もここのスイーツの常連客となり、バターロール、ケーキ、タルト、シュークリーム、マカロンなど、今ではその多くが定番となっています。
1830年の創業以来、伝統的な製品への愛情を常に持ちながら、伝統と時代への適応のバランスを保っています。メレンゲ好きにはたまらないカトリーナ(写真左下)は毎朝数量限定で作り、売り切れたら終わりだそうです。
お土産探しにもぴったり。高級食品やワインの種類が豊富なグルメショップ
El Corte Inglés de Gran Víaの各フロアには、選りすぐりのブランドが揃っています。ファッション、アクセサリー、家庭用品、スポーツ、レジャー、文化的なアイテムなど、ビルバオ市内でも有数の品揃えを誇っています。また、グルメコーナーとスーパーマーケットも同じフロアにあり、ワインやバスクの食材、お土産も選べるスイーツなども揃っています。
またグルメコーナーにはデリカもあるので、カウンターで食べることも可能です。
ワイン貯蔵庫だった建物を生かした
複合施設に入るデザインショップ
アズクナ・ゼントロアは、ビルバオの中心部に位置する芸術と文化の中心地で、ビルバオの最も象徴的な建物のひとつである旧市営ワイン取引市場を利用しています。フィリップ・スタルクの設計により、その昔、ワインの貯蔵倉庫に使われていた建造物を改装し復元されました。芸術、知識、デザイン、科学、新技術、文学が融合した多様な文化プログラムを持ち、多彩なアクティビティも提供しています。この多目的で現代的なセンターは、専門分野、コンテンツ、一般市民が相互に関連し、一般市民の文化レベルを高め、ビルバオの豊かさと国際化に貢献しています。デザインショップでは、バスク出身のデザイナーやアーティストの作品が展示・販売されています。
歴史的で豪華な建物のホテル
バスクとイギリスの建築家、マヌエル・マリア・スミス・イバラによって設計され、1926年に完成したホテル。フランス第二帝政様式を取り入れたシンメトリカルなデザイン、大きなエントランス、装飾的なディテールが特徴です。三角形の角が印象的で、スペイン初のスイート・バスルーム付きホテルとしても知られています。中央ホールの美しい鉛ガラスの屋根や、壮大なドームで覆われたサロン・ラ・クリスタレラなどが特徴です。スペイン内戦中にはバスク政府の本部として使用され、フェデリコ・ガルシア・ロルカやアルベルト・アインシュタインなどの著名な人物が宿泊しました。1995年にバスク州政府から文化的記念碑として認定され、ビルバオのランドマークとして存在し続けています。
ビルバオ アバンド駅から外に出てすぐの場所にある125年前にホテルとして建てられた建物に入っています。観光やイベントの情報、地図をここでもらえます。カウンターもあるので、整理券をとると相談の対応をしてもらえます。