アントワープ中央駅Station Antwerpen-Centraal/ アントワープ
レオポルド2世の命により、建築家ルイ・デラサンセリが設計し10年の歳月をかけ、1905年に完成しました。ヨーロッパらしい外観の駅は「世界で最も美しい駅舎」第1位にも輝き、地元の人からは「鉄道の大聖堂」とも呼ばれるほどの荘厳な建造物です。なぜ彫刻が施され、大理石、鉄やガラスでできた美しい姿になったのかというと、当時諸外国に国の権力を示すために、伝統的な職人の技と当時の最新の技術を駆使したからだとか。
アントワープはファッションや芸術性が高くスタイリッシュかつモードな町として知られています。日本人にとっては「フランダースの犬」の舞台になった町としても有名です。作中に出てきたルーベンスの絵画もここにあります。ゲントはレイエ川とスヘルデ川が合流する地点にある、ブルージュと並ぶ北方のルネサンス発祥の地。水辺にはギルドハウスが立ち並び、現代と中世が調和した町には美しい風景が広がっています。
sightseeing観光スポット
レオポルド2世の命により、建築家ルイ・デラサンセリが設計し10年の歳月をかけ、1905年に完成しました。ヨーロッパらしい外観の駅は「世界で最も美しい駅舎」第1位にも輝き、地元の人からは「鉄道の大聖堂」とも呼ばれるほどの荘厳な建造物です。なぜ彫刻が施され、大理石、鉄やガラスでできた美しい姿になったのかというと、当時諸外国に国の権力を示すために、伝統的な職人の技と当時の最新の技術を駆使したからだとか。
1352年から170年にわたり建設されたベルギー国内最大級のゴシック教会。教会内では「フランダースの犬」のネロが憧れていたルーベンスの名画『キリストの昇架』『キリストの降架』『聖母被昇天』が鑑賞できます。特に物語のラストシーンで出てきた『キリストの降架』は必見。ルーベンス以外にも数々の祭壇画が飾られているのでまるで美術館のようなゆったりとした時間に浸れます。
17世紀バロック時代のヨーロッパを代表する画家ルーベンスが晩年の29年間を過ごした住居兼アトリエ。柱廊以外はルーベンスの住んでいた当時の絵などを参考にして再現しています。アトリエにはルーベンスのコレクション、自身と弟子の絵画が展示されています。また入口からコレクションルームに向かう途中にあるダイニングスペースに、ルーベンスが生涯で描いた肖像画4枚のうちの貴重な1枚があります。大きな噴水がつき、春になると色とりどりの花々が咲く、美しい中庭も見応え十分です。
初期フランドル絵画の最高傑作と言われるファン・アイク兄弟作の祭壇画『神秘の子羊』を所蔵しています。16世紀以前のフランドル絵画の特徴である徹底した描写、緻密かつ繊細な描きこみがされた祭壇画は、表裏合わせて26枚のパネルで構成されており、中央下段のパネルに、祭壇に立つキリストを現すとされる光り輝く白い子羊を天使たちが取り囲む様子が描かれています。
1300年頃に建てられ、高さは約91m。世界遺産に登録されているゲントのランドマーク。16世紀に設置されたカリヨンは、44個の鐘で構成され、現在も時間になると美しい音色を奏でています。ガイド付きツアー(オランダ語・英語)で内部も見学でき、エレベーターで上まで上がれば中世の面影が残るゲントの町並が一望できます。
shopおすすめショップ
ベルギービールと一緒にボリューム満点の郷土料理を
生ビールは23種、ビールは300種以上という豊富な品揃えのビアカフェ。その中でもアントワープの地ビール「デ・コーニンク」はヴォル・オ・ヴァン(写真右奥のチキンクリームソースのパイ)に合わせるのがおすすめです。他にもブルージュ出身のシェフが手がけるムール貝やハンバーガーなどボリューム満点の料理をおすすめビールに合わせてみましょう。店内のインテリアは昔のビアカフェをイメージしているので、壁のいたるところにクラシカルで可愛らしいブリキのビール看板がかかっています。
またビールの好みを言えば店員さんが親切にアドバイスしてくれます。アントワープ中央駅にも近いので乗り換えの待ち時間の間に利用したいという人にも便利。
アールヌーボー様式建築を再利用したモダンな佇まい
ブリュッセルにあったオルタの建築「人民公会堂」の解体した骨組みを使ったレストラン。アールヌーボー様式の建築を再利用しながらお店の外観、内観は落ち着いていてモダンな雰囲気を醸し出しています。大きなツナがのってタマゴ、アンチョビと野菜をスパイスのきいたフレンチビネグレットで和えたサラダ・ニコス(ニース風サラダ)にはホップの香りが強いビール、パルム・ホップ・セレクトを、ベルギー産の小エビ(クルヴェット・グリーズ)を使ったコロッケにはパルムビールを合わせていただきます。
お客様の様々な要望に答えるためステーキからスイーツまで幅広い料理をいつの時間帯でも提供したいという思いから「Grand Café」と店名に入っています。
醸造所のビアカフェで飲む昔のレシピで作られたビール
店名にもなっているグルートはホップがビールの材料になる以前に使われていたスパイスミックス・ハーブとのこと。13世紀にホップを使ってビールが作られるまでの、ハーブを使った数百年前のレシピを再現させた、アンバー、ブロンド、ヴィット、ブルーイン、インフェルノと特徴が異なる5種類のビール(25cl、33clの2種類)が醸造所に併設されたビアカフェでいただけます。
ゲント大学が近いこともあり、学生はもちろんのこと地元の人々も楽しそうにゲント産のサラミやハムなどのおつまみをつまんだり、ビールを飲みかわしています。
ダイヤモンド街にある老舗ショコラティエ
ベルナール夫婦が経営しているアントワープの有名チョコレートショップ。アントワープの本店はショップとサロンが併設されていて、サロンではケーキやチョコレートが飲み物と共に楽しめます。日本にも店舗はありますが、ケーキが楽しめるのはここ本店だけ。そのケーキもどこかにチョコレートが使われています。またサロンでは3種のホットチョコレートやチョコレートが選べるセットを頼んでみましょう。ショップにはダイヤモンドの町であるアントワープらしいダイヤモンド型のチョコレートや、「アントワープの手」がモチーフのチョコレートがあり、おみやげに最適です。
※サロン利用の場合はWebサイトで席の予約ができます
クリーミーなホットチョコレートで一息
両親がパン屋さんで自分も自然とその道を進んだというオーナーのギュンター氏が2007年にオープンさせました。おしゃれで落ち着いた雰囲気の店内入ってすぐのショーケースには34種のチョコレート、8種のトリュフ、8種のケーキが所狭しと並んでいます。ケーキのおすすめはザッハトルテ。イートインで食べれば写真のようにフルーツを添えた可愛らしい盛り付けにしてくれます。またこのお店では地元の人も絶賛する温かいミルクを自分で注いで作るホットチョコレートを。クリーミーながら程よい甘さでチョコレートはブラック、ミルク、ホワイトから選べます(写真はブラック)。サイドにはチョコレートもつきます。
人気のカップケーキ屋さんでゲント散策のひと休み
小さいころからお店を持つのが夢だったというゲント出身のオーナーであるジュリーさんが25歳のときに、自身のラッキーナンバーである13のついた住所にオープンさせました。ナチュラルながらちょっとメルヘンで可愛らしい店内には色とりどりのケーキ、カップケーキが並んでいます。クワルクというフレッシュチーズを使ったチーズブルーベリーケーキ(写真手前)とゲントの砂糖菓子「キュベルドン」がのったバニラキュベルドン(写真右奥)はどちらも甘さ控えめ。
またフランドル伯居城やレイエ川のすぐ側に位置しているのでゲント散策のひと休みのカフェとしても利用しやすいです。
フルーツたっぷりのさくさくブリュッセル・ワッフル
聖バーフ大聖堂側にあるブラッセリーでは、ゲントの郷土料理やフレッシュなフルーツがのったワッフルがいただけます。ワッフルはベルギー産のイチゴを使ったものは季節限定(3月〜11月頃まで)、アイスクリームがのったバナナチョコレートワッフルは通常メニューです。共にフルーツたっぷりでボリューム満点に見えますが、ワッフルの生地は軽く、さくさくとした食感。
ゲントの郷土料理ワーテルゾーイ(チキンのクリームシチュー)には、鐘楼の上に聳える龍が目印の、コクが深いゲントの地ビール「ゴールデン・ドラーク」を合わせて。
日本語メニューもあるので注文もスムーズにできます。
根強いファンを持つ1790年創業のマスタード屋さん
ツンと鼻に抜ける香り高いマスタードのレシピは秘伝のもので、扱う種類もシンプルにつぶ有り、つぶ無しの2種類のみ。つぶ無しを注文した場合は、樽に入ったマスタードを自分の選んだ容器にその場で入れてくれます。値段は入れる容器の大きさ、ビンや陶器などタイプによって異なります。マスタードの使い方はゲント産のハムやサラミ、チーズにつけても良し、もちろん料理にも使えます。
マスタードの他にも、ピクルスのマスタード漬けや紅茶、ビネガー、お酒、胡椒など香辛料もあるのでおみやげ探しにももってこいです。