デンマークの首都コペンハーゲンは、スカンジナビア最大の港湾都市にして、北欧のゲートシティともいうべき街です。おとぎの国から抜け出してきたような中世の建物と近代的な建築物がバランス良く建ち並びます。世界で最初にできたと言われる歩行者天国などを歩きながら、センスのいいインテリア雑貨やアンティークのショップを巡るのもおすすめです。
sightseeing観光スポット
世界で初めての歩行者天国がこのストロイエ。まずはその起点にある市庁舎の時計塔に登って、市街を一望するのがおすすめです。市庁舎の横にはアンデルセン像もあり人気の撮影スポット。コペンハーゲン発祥の地、クリスチャンスボー城などを見た後は、ストリート沿いにあるレストランやカフェで、伝統食スモ—ブローや秀逸なクロワッサンに舌鼓。また、デンマークといえばブロックのレゴ（LEGO）の故郷ですが、ストロイエには2010年にオープンしたばかりのショップがあり、ブロックやキーホルダーなどのグッズを購入したり、巨大な完成形のディスプレイを見ることもでき、大人も子供も楽しめます。
運河沿いにカラフルな建物が建ち並ぶ一角はニューハウンと呼ばれています。かつては船乗りたちが集う居酒屋が多くあった場所で、童話作家のアンデルセンもここを愛し住んでいたこともあるとか。彼の住居であった場所の壁には名前が記されています。ニューハウンには今も多くのカフェやレストラン、バーが営業され、昼はオープンテラス席でおしゃべりを楽しむ人々を、夜はディナーやお酒をロマンチックに味わう姿を多く見ることができます。
17世紀初めにクリスチャン4世が離宮として築いた、赤レンガと青銅のコントラストが印象的な、オランダ・ルネッサンス様式の宮殿です。クリスチャン4世はここで絶世の美女と讃えられたキアステン・ムンクと多くの時間を過ごし、その後1710年まで王室の居城として使用されました。現在では内部が公開され、大理石張りの居間や各部屋の豪華なインテリア、戴冠式に用いたイスや王冠をはじめとした王室の財宝などを見学することができます。
コペンハーゲンはデンマークを代表する童話作家、アンデルセンが半生を過ごした場所。ランゲリニエ埠頭沿いには彼の代表作にちなんだ人魚姫の像があります。彫刻家エドワード・エリクセン作によるもので、モデルは1913年に王立劇場で上演されていたバレエ『人魚姫』のプリマドンナ。ところで人魚姫といえば下半身が魚の姿を想像しますが、この像は美しい足を持っています。一説にはプリマドンナの足があまりにも美しかったため、ウロコで覆うことをしなかったとか。
98年に新装オープンしたデンマーク国内最大級の美術館。重厚な赤レンガのイタリア・ルネッサンス様式の建物の内部には、13世紀から現在までのデンマーク美術を中心に、オランダの画家レンブラントの作品など海外の美術も展示。ムンクの作品が収蔵されていることでも知られています。展示は国内と海外に分かれ、時代ごとの美術の流れがとても分かりやすくなっています。併設のカフェでデニッシュなどを味わいつつ、ゆったり休憩するのもいいでしょう。
shopおすすめショップ
ランチにおすすめ。お手頃価格で本格デンマーク料理を堪能。
デンマークの伝統的なスモーブロー（オープンサンド）を味わうならこちらへ。その味は20世紀初頭の創業時から高く評価されています。店内は1920年代のインテリア。サービス精神旺盛なスタッフが、いつも温かく迎えてくれます。ランチは1品あたり約60〜100デンマーク・クローネ。スモーブローは、カレイのフライ、ポークのミートボール「フリカデラ」赤キャベツときゅうり添え、レモレードソースと玉葱をのせたローストビーフ、スモークサーモンなどの種類があります。具をパンにのせ、ナイフとフォークで食します。また、ランチにビールを飲むのがデンマーク流。アルコール度数約40〜45度の蒸留酒、スナップス（別名アクアビット）もお試しあれ。夕食には昔ながらのおばあちゃんの料理も登場。
王室御用達の紅茶店。最高品質の紅茶と一緒に、お洒落な軽食を。
1835年創業の老舗紅茶店。世界中から高品質の茶葉を仕入れ、独自にブレンドしてA.C.パークス・ブランドとして販売しています。約175種類という豊富なコレクションと優れた品質が高く評価され、デンマーク王室御用達にもなっています。店頭では昔ながらの天秤で茶葉を量り売り。スタッフおすすめは最高品質のダージリンティーだとか。また２階のクラシックな英国スタイルのティールームは、落ち着いた雰囲気。ここでのおすすめPerch´s Store Ceremoni（パークス・ストー・セレモニー）は、サンドイッチ、ケーキ、スコーンが3段のスタンドに盛られてお洒落に登場。カリカリなスコーンは、それを目当てに訪れる人も多いというほどのおいしさ。
優雅な空間に美しく陳列されたコレクションの数々
1775年に創業されたロイヤルコペンハーゲンは、デンマーク王室御用達の高級陶磁器。本店は街の中心に位置するアマートゥ広場（Amagertorv）にあり、店内には伝統柄の食器から、モダンなデザインのものまで、美しい輝きを放つコレクションの数々が揃っています。シーズンに合わせて模様替えされる店内はまさにエレガントで、そこにいるだけで満たされた気分に。週末には職人による絵付けの実演を見ることができ、学校が休みの時期には子ども向けの絵付けワークショップを開催するなど、イベントも豊富です。隣のロイヤルカフェでは、ロイヤルコペンハーゲンの食器で軽食を提供。寿司からインスピレーションを得てプロデュースされたオープンサンド「スムシ（Smushi）」や、ご自慢のタルトなどをいただきつつ、優雅な時間を。
品揃えが豊富な健康食品店「ハーブの家」
緑色の店構えが目印。コペンハーゲンで最も古く、品揃えが豊富な健康食品店の1つです。販売商品は全て植物性、ほぼ全てがエコ商品で、さらにバイオダイナミック農法の厳しい規準で生産された商品も並んでいます。無糖のお菓子やジャム、豆乳や豆腐、エコシャンプーやボディクリーム、エコのベビー用品、薬用植物やハーブ、サプリメント、最近大人気のローフードなど多種多様な商品が棚に並んでいます。 健康に良い総合的な商品が揃っていることから、地元コペンハーゲンには、薬局代わりにこのお店を訪問する人もいるくらい…。また、常に新商品を入れてくれるのもうれしいところ。健康に関する幅広い知識をもったスタッフがいて、質問をすれば丁寧に回答・アドバイスをしてくれます。
2010年にオープン！レゴ発祥の地デンマークのレゴストア
デンマーク国内唯一の「レゴストア」は2010年にオープンして以来、世界中の人たちが訪れ賑わっています。品揃えが豊富で、「レゴストア」でしか購入できない商品も多数並んでいます。また、ここでしか買えないコペンハーゲンと書いてあるキーホルダーが大人気。そのほか、店内には、自分で独自のフィギュアを作れるコーナー、カップに入るだけのブロックを入れて購入できるコーナー、子ども服コーナーなどがあります。 そして、興味深いのが、店内にずらりと並ぶユニークなレゴコレクションの数々。コペンハーゲンの港ニューハウン、衛兵、自転車好きなコペンハーゲンの人や街がレゴで再現されているほか、ショーケースにも多彩な作品が展示されています。
北欧デザイン大集合。デザイン好きなら必見！
北欧家具や雑貨にご興味があるなら、まずこのショップへ。もともとボー（Bo）という名のもとで1925年に創業され、1941年に現在の「イルムス・ボーリフス」に改名されました。ロイヤルコペンハーゲン本店の並びにある大きなショーウィンドウが目印。ウィンドウ・ディスプレイは創業当時から流行を先駆けてきただけあって見物です。
ショップに1歩足を踏み入れると、その品数の豊富さに驚かされます。ソファ、椅子、ランプなどの家具から、キッチン用品や日用雑貨まで、北欧ブランドの幅広い商品が揃っており、店内はまさに北欧デザインで埋め尽くされています。快適な住空間づくりを楽しむコペンハーゲンの人も、家具や日用品を買い足したいときには必ずと言って良いほど足を運ぶショップです。
