6世紀に首都として栄えた古都トレドで
それぞれの文化を受け入れた教会建築
イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の3つの文化が残る古都トレドにあるカトリック教会の大聖堂。トレド大司教はスペイン・カトリック教会の首位聖職者とされ大司教座が置かれています。トレドの街は、かつての西ゴート王国の首都。カスティージャ王フェルナンド3世によって統治された時代に建設が始まり、250年以上の年月をかけて完成したと言われています。フランスゴシック様式の影響とともに、ムデハル様式などスペイン独自の影響も受けているようです。
彩りの美しい中央礼拝堂を囲むように22の優美な礼拝堂が並び、15〜16世紀に作られたステンドグラスが大聖堂内を優しく照らします。美しいフレスコ画で覆われた聖器室の天井を通ると、そこは絵画館になっており、グレコの「聖衣剥奪」やルーベンス、ゴヤなどの作品に出会うことができます。
中央礼拝堂の後ろは、トランスパレンテと呼ぶバロック彫刻があり、外からの光が差し込む構造になっているため、その大理石でできた天使が舞うような錯覚さえ覚えます。
© Santa Iglesia Catedral Primada de Toledo
© Santa Iglesia Catedral Primada de Toledo
サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂
Catedral de Santa María de Toledo
- 住所
- Cardenal Cisneros, S/N. 45002, Toledo
- TEL
- +34-925-22-22-41