旅のエッセイ 『おとなふたりのバスク』Vol.1 バスクへの旅のはじめに – ふたり旅の5箇条

bayonne

 コロナが長引く中、何より悔しかったのは、海外旅行に行く時間を奪われたこと。60を過ぎた私達の場合、長時間の飛行が苦にならない体力、美味しいものを堪能できる胃袋、旅のアクシデントも楽しめる好奇心をもてる時間はもはや有限なのです。だから、コロナ前「次はヨーロッパ♪」と約束した以上、超円安でも行くしかない!行くならパリオリンピックでざわつく前の6月に限ります。「で、行先は?」にあれこれ悩んで迷走していた時に、「おとな・ふたり旅」ブログエッセイのお話を頂いたのです。

となると、行き先をむりくり決めようとする前に、「おとな」の旅は、「若かりし頃」と何が違うのか、改めて考えてみました。30代から定期的にヨーロッパを旅してきた私達には、旅の流儀というか、譲れないこだわりがあることに改めて気づかされ、まとめてみたのがこの5箇条です。

 1.街の人になった気分を味わえるところ
⇒さりげなく旅行者を受け入れてくれる地元の人達。街は歩きやすく、買い物も便利で気ままに過ごすことを許してくれる寛容な街であること

2.行ってみたい美術館がある、体感したい建築や街並みがある
⇒ 観て回った後のカフェで、感想を言い合う中で「そうだよね!」と共感したり、「そう見たか・・」と刺激を受けたりと二度楽しめる。撮った画像を見比べると、カメラワークや興味の対象が違っていたりしてそれもまた刺激に。

3.ボリューミーな外食が続くのはもうムリ。美味しいものを食べたいときに好きな分食べられる
⇒はなからツアーが選択肢にないのは、この真逆だから。お腹の塩梅とその時の気分で、いつ・どこで・どのくらい食べるか選べること。野菜不足になったら部屋食できるビタミンデリカが買えることもmust。

4. 部屋は小振りでもツインベット優先で、少なくとも旅の最初と最後はバスタブ付のホテル
⇒同性、夫婦の別なく、旅先でちゃんと睡眠とるのはよい旅を続ける必要条件。特に長距離移動の後と前のホテルは、バスタブでお湯にゆっくりつかってからだを芯から温めてあげたい。

ヨーロッパai

ヨーロッパを旅して30年。建築やグルメ、ライフスタイルと幅広い分野で執筆。最近はエイジングライフを切り口にしたコンサルタントとしても活躍中 !

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