旅のエッセイ 『おとなふたりのバスク』Vol.2 旅の5箇条とバスク

いまひとつ行先がパチッとはまらない中、頼りにしてる旅の達人が「もう一度行くならバスク!」と言い切っていたのを思い出しました。その時はバスクチーズケーキくらいしか知らなかったので、ありったけ調べてみたけれど、かの達人がもう一度行きたい場所なのに、不思議なほど情報が少なかったのです。あっても「美食の街」一辺倒。ただなぜか、他にはない何かが見つかるはずと決め込んでました。ま、それはそれとして、旅の5箇条からしてバスクってどうなのか、答え合わせをしてみたいと思います。

 1.街の人になった気分を味わえるところ

街はどこも程よい大きさで、多くが旧/新市街に分かれていて特徴が掴みやすく、オタオタせず、ゆったり散策できそう。治安がよいのが何よりありがたいです。滞在したいと思ったのは、スペインバスクの代表都市サン・セバスチャンとビルバオ。フランスバスクは、サンセバからバイヨンヌとサン・ジャン・ド・リュズにバスの日帰り観光と割切りました。その割振りでも、両国の違いは何なのかはちゃんと確認したいと思います。

2.行ってみたい美術館がある、体感したい、建築や街並みがある

念願のグッゲンハイム美術館は調べる程に行きたい、リアルで見たい気持ちが高まりました。特にビルバオは 築100年以上の建物をリノベーションした公共施設が多いようです。どう使っているのか、街のどんな存在なのか、とても興味が湧きます

3.ボリューミーな外食が続くのはもうムリ。美味しいものを食べたいときに好きな分食べられる所

朝に夕に、美味しいに違いないピンチョス摘まんで気ままに過ごせるなんて、これほど望み通りなことはありません。バル食べ歩き情報が多いのも頷けるけど、文化やくらし方から食を深堀りしてみたいと思いました。

 4. 部屋は小振りでもツインベット優先。少なくとも旅の最初と最後はバスタブ付のホテル

Booking.com等、半年前からウォッチングし仮予約→随時チェック→変更予約で条件に合った部屋を早割で押さえました。全てツインベット、一日目と最終日はバスタブ付。最終日朝食は、ホテルビュッフェで気持ち優雅に〆めたいので、伝統的スタイルの4つ星ホテルを予約しました。

5.準備は得手・不得手で役割分担。相手の相談には早めにはっきり返答。決め事は、良くも悪くも旅の思い出に

一番相談を重ねたのは日本ーバスク往復乗り継ぎルートと都市移動の交通手段。苦労したのがフランスバスクへのバスのチケット予約。(帰りのバス乗車場所を見つけるのに右往左往しましたが、何とか帰ってこられたのも語りぐさです)街歩きルートと店のピックアップは、よい店が多いだけにいつもより念入りに下調べして、飛行機の中で大筋を相談することにしました。

こうして、これ以上申し分ないスペインーフランスバスク旅行を決めて、ブリュッセル経由でビルバオへ降り立ちました。

ヨーロッパai

ヨーロッパを旅して30年。建築やグルメ、ライフスタイルと幅広い分野で執筆。最近はエイジングライフを切り口にしたコンサルタントとしても活躍中 !

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