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ベラスケス、ゴヤなどのスペイン絵画はもちろん、
外国絵画も充実している
「プラド美術館」

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© Museo Nacional del Prado

2025.1.23

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世界有数のコレクションの中で時の経つのを忘れそうになる空間

11世紀から18世紀のスペイン絵画を中心に、数世紀の歳月を越えたスペイン王家のコレクションを所有し、1819年に「王立美術館」として開館。その後、現在の「プラド美術館」に改名しました。
現在ではスペイン政府文化省が管轄する国立の美術館として、世界でも有数のコレクション数を誇る美術館となりました。様々な美術イベントの開催、芸術に関連した教育プログラムなども充実。
見逃せないのが、ディエゴ・ベラスケス、エル・グレコ、フランシスコ・デ・ゴヤの傑作たち。その一部をご紹介します。

プラド美術館

© Museo Nacional del Prado

プラド美術館

© Museo Nacional del Prado

 

プラド美術館で出会える傑作たち

プラド美術館

© Museo Nacional del Prado

ディエゴ・ベラスケス作
「ラス・メニーナス」[ Las Meninas ](1656)

スペイン語で「女官たち」を意味するタイトルがつけられた作品。観賞者と眼をあわせる絵画の中の登場人物、奥の鏡に映る人物、左側には絵筆を構えるディエゴ・ベラスケス本人がいるなど、謎掛けのような構成。その複雑な構成が注目を浴び、西洋絵画の分野でさかんに解析がされました。

ディエゴ・ベラスケス
Diego Rodríguez de Silva y Velázquez

1599年6月6日(洗礼日) – 1660年8月6日
スペイン生まれ。「画家の中の画家」とマネが呼んだ17世紀を代表するスペイン絵画黄金時代の巨匠。国王一家を始め、宮廷のあらゆる人々を描いた肖像画家としても有名。美術愛好家であったフェリペ4世に重用され、若くして宮廷画家となって名画の数々を残した。

 

プラド美術館

© Museo Nacional del Prado

エル・グレコ作
「胸に手を置く騎士」[ El caballero de la mano en el pecho ](1584)

多くの肖像画が残したエル・グレコですが、彼の描いた肖像画のなかでも著名な作品となっている「胸に手を置く騎士」。モデルの騎士は現在も身元が判明していませんが、その佇まいと眼差しで多くの人を魅了し続けています。

エル・グレコ
El Greco

1541年 – 1614年4月7日
ギリシア生まれ。当時の権力者であったフェリペ二世の支持を得られず宮廷画家への道は閉ざされるが、揺らめく炎のような人体や、超現実的な色彩表現などの独自性は、宗教関係者や知識人からは圧倒的な支持を得た。20世紀初頭、印象派の画家達やピカソらによって再評価された。

 

プラド美術館

© Museo Nacional del Prado

フランシスコ・デ・ゴヤ作
「裸のマハ」[ La Maja desnuda ](1797-1800頃)
「着衣のマハ」[ La Maja Vestida ](1797-1803頃)

モチーフの女性は明らかになっておらず、「マハ」は「小粋なマドリード娘」を意味しています。一度は「官能的である」とされ、100年弱の間プラド美術館の地下にしまわれましたが、1901年より公開されるようになりました。

フランシスコ・デ・ゴヤ
Francisco José de Goya y Lucientes

1746年3月30日 – 1828年4月16日
スペイン生まれ。近代絵画の創始者の一人として知られるスペインの巨匠。写実的な作風が当時のロココ美術に変わるものとして支持を得、1789年に新王カルロス4世の宮廷画家となる。1790年代に入ると聴覚を失ったが強い批判精神と観察力が数々の名作を生んだ。

(取材年:2010年)

※内容は変更される可能性があります。最新情報は公式ウェブサイトなどでご確認ください。

Museo del Prado

Paseo del Prado, s/n 28014 MadridGoogleマップ
10時00分~20時00分

開館時間や営業時間、定休日は変更になる可能性がありますので、事前にご確認ください。

https://www.museodelprado.es/
+34 91 330 2800
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