バイヨンヌでチョコレートと歴史を巡る旅
【2024年取材記】

バイヨンヌでチョコレートと歴史を巡る旅

美食のエリアとして知られるバスク地方のフランスバスクの首都バイヨンヌ。ここは名物の生ハムとフランスで最初にチョコレートが作られたことでも有名な街です。現在もチョコレートの専門店が多いのでショップを巡ってお気に入りのチョコレートを見つけてみましょう。

バスクとは?

バスク地方はピレネー山脈にまたがるスペイン、フランスの両国で文化・言語が同じエリア。スペイン・バスクは"Pais vasco(パイス・バスコ)"、フランス・バスクは"Pays basque(ペイ・バスク)"と呼ばれています。
フランスバスクの中でも有名な街は首都バイヨンヌ、大西洋岸のリゾート・ビアリッツ、海バスクのサン・ジャン・ド・リュズなど。また小さな村での滞在も魅力的です。 バスクといえば、最近日本でもバル巡りがブームですが、カラフルなストライプ柄が特徴的な「バスク織」も有名です。バスク織は、フランス・バスク地方に伝わる伝統工芸で、丈夫で実用的な織物として古くから親しまれています。スペイン・バスクでも見かけることはありますが、特にフランス・バスク地方で多く生産されており、工房や専門店が点在しています。訪れた際はぜひその美しいデザインを探してみましょう!

バイヨンヌで
チョコレートショップ巡りを楽しむ。

バイヨンヌのチョコレート通りと言われているポール・ヌフ通りはショコラティエが点在するエリア。チョコレート好きにはたまらない有名店や歴史あるショップを訪れてみました。

ショコラティエ・プヨデバ
Chocolaterie Puyodebat

元は宝石店だった美しい建物を販売ブティックとチョコレートサロンにしていて、まるで美術館のような雰囲気の中でチョコレートを堪能できます。サロンでは滑らかな泡状のホットチョコレートを「口ひげカップ」と言われる特殊な形のカップで提供してもらえます。


アトリエ・ドゥ・ショコラ
L'Atelier du Chocolat

ショーウィンドウに様々なチョコレートがずらりと並んでいます。1995年にセルジュ・アンドリュー氏によって三角形の紙容器に商品を入れた「チョコレートブーケ」という商品ができました。様々なテーマでまとめられたオリジナルパッキングは可愛いく、思わずお土産に買いたくなります。送る相手に合わせてテーマを選ぶのも楽しいですね。


ダラナッツ
DARANATZ

お菓子職人とチョコレート職人だったダラナッツ兄弟が1890年に創業したポール・ヌフ通りにある老舗ショコラトリー。チョコレートとトゥロンが人気です。レトロ感が可愛いパッケージのタブレットやボンボンショコラ、バスクのマップが描かれた箱に入ったトゥロンなど思わず手に取りたくなるものがたくさん揃います。


チョコレートの以外のグルメも!

モコフィン
Mokofin

ティーサロンとデリカッセンが左右に別れたお店。美味しい季節の果物を使ったタルトや、クロワッサンやペイストリーが味わえます。

クレペリー・ア・ラ・ボリー
Creperie A La Bolee

食事系ガレット、デザート系クレープ両方味わえるお店。シードルと、バイヨンヌの生ハムを使ったガレットを組み合わせて本場の味を体験してください。

世界遺産にも登録されている
サント・マリー・ド・バイヨンヌ大聖堂へ。

街の至ところから2つの尖塔が見える、バイヨンヌのランドマーク的な存在。13世紀から14世紀に建てられた中期ゴシック建築の大聖堂です。スペイン、フランスにまたがる「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の中の「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として世界遺産に登録されています。

カラフルなストライプが特徴のバスクリネンをお土産に。

1910 LARTIGUEでは、バスクまたはバヤデールのストライプが入った生地を生産し、カラフルな色合いのキッチングッズ、小物を販売しています。テーブル用リネン、キッチン用リネン、クッション、カーテンなど、家でアクセントとして使えるグッズが人気です。

バイヨンヌから足を延ばして、
サン=ジャン=ド=リュズで
バスクスイーツを。

メゾン・パリエス
Maison PARIES

地元の人に愛される5代続く老舗のお菓子店。フランスとスペイン合わせて9店舗あります。ガトーバスクが名物。ガトーバスクとはアーモンド入りのクッキー生地に、スリーズと呼ばれるチェリーのジャムを入れて焼いたお菓子のこと。ここはチェリーをはじめ、クリームなど5つの種類があります。
1895年頃考案された「ムシュ」というキスという意味の唇を模したようなマカロンも有名です。

メゾン・アダム
Maison ADAM

1660年、サン・ジャン・ド・リュズで行われたルイ14世の結婚式で、ルイ14世の母とスペイン王太子マリア・テレジアがアダムの献上したマカロンに惚れ込み、ご褒美としてロザリオを授けました。そのバスクのマカロンは、卵白、砂糖、アーモンドのみという伝統的かつシンプルなレシピで代々受け継がれています。外はさくさく、中はもっちりな食感がとても美味しいです。